歴史

二〇〇〇年の時を超えた
神との約束

瑠璃命の奇跡

―瑠璃霞村誕生―

この地にはかつて美しい滝がありました。
しかし、長い干ばつに襲われ滝は干上がり、
困った村人たちは天に祈りを捧げました。

その祈りに応えるように上空が光りだし、
慈悲深い神、瑠璃命(るりみこと)が姿を
現しました。
瑠璃命が滝に手をかざすと、滝は瑠璃色に
輝き、清らかな水が流れ出しました。

これによって村は救われ、人々は
瑠璃命の奇跡を忘れないよう村の名前を

瑠璃霞村

そして奇跡が起きた滝を

瑠璃の滝

と呼ぶようになりました。

二度目の奇跡

―飢饉の中で芽生えた使命―

江戸時代に全国で天明の大飢饉が発生し、
瑠璃霞村も冷害の飢えに苛まれていました。

その時、瑠璃の滝が再び眩い輝きを放ち、
澄んだ水が流れ出しました。その水で育った作物は栄養価が高く、村を救いました。

この奇跡により信仰を更に強めた村人たちは
美しい自然を次の世代へと受け継ぐことを
自分たちの使命と感じるようになりました。

瑠璃命の祠

瑠璃命が祀られている祠

言の葉の原風景

―明治の筆が描く静寂の詩情―

明治時代の文豪の村上遥太郎は瑠璃霞村の
美しい自然に深く魅了され、この地を舞台にした作品を多数執筆しました。

彼の代表作『風の形』は村の風景を鮮やかに描き、多くの読者にその魅力を伝えました。

作品の広まりと共に瑠璃霞村の名も全国に
知れ渡り、現在でも村の自然は文学の歴史とともに語り継がれています。

文豪・村上遥太郎

村上 遥太郎(1865~1928)

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